朝日コーヒーショップについて

広島の街とともに

1949年、戦後広島に復興の槌音が聞こえはじめた頃、中の棚に純喫茶「喫茶セブン」を開店。まだコーヒーが珍しかった時代、手探りでコーヒーのおいしさの工夫をしながらの開店でした。


1958年には、広島市にはじめて本格的なビル、朝日会館が竣工。当時としては広島市の中心に目を見張る素晴らしい建物でした。
この朝日会館に、竣工と同時に「朝日コーヒースタンド」を出店。

地下にスタンド形式の落ちついた雰囲気は、今日のコーヒー専門店のはしりでした。

一時はお好み焼きやベーカリーも手がけ、市内に10店舗を展開。

朝日コーヒーは広島の街とともに歩んでまいりました。



心 贈ります ~創業60周年を迎えて~

朝日コーヒーショップは、2010年8月に創業60周年を迎えました。

「いろんなことがありましたが、みな教訓。うれしかったことは、新商品をほめてもらったことです」

そう語る社長・土井悦子は、現在も中区の胡町店に毎日元気に顔を出しています。

「今考えたら素人なのに、お客さまに恵まれ、みなさんによくしていただきました。両親に感謝し、出会いの大切さをかみしめています。
何をお客さまにして差し上げたらいいのか、いつも考え、一生懸命。
ミキサーが出始めたころ、ブドウを一粒ずつ丁寧に処理し渋みが出ない加減でミキサーにかけジュースに。今もおいしいと喜んでもらっています。
当社のスローガンは”心贈ります”。従業員には、一番好きな人にして差し上げる気持ちで仕事をするようにと指導しています」



最後の一滴まで、おいしいコーヒーを

朝日コーヒーショップのオリジナルブレンドは、工場で焙煎ブレンドした新鮮で品質の高いコーヒー豆を使用しております。
このオリジナルブレンドの美味しさを引き出すのは、丁寧な「ネルドリップ」です。

ネルドリップとは、布製のフィルターを使ってコーヒーをたてる方法。
ネル全体からゆっくりとコーヒーを抽出することで、コーヒーのまろやかな味わいと豊かな香りが最大限に引き出されるのです。

一見単純そうに見えますが、抽出には高い技術と熟練が必要です。また、毎日の管理にも手間がかかるために、現在ではネルドリップコーヒーをいれるお店も少なくなったと聞きます。
ですが、私たちは「お客さまにカップの中の最後の一滴まで、おいしいコーヒーをお届けしたい」という思いを込めて、今日も手間を惜しまずネルドリップでコーヒーをたてています。

朝日コーヒーショップは、この古き良きコーヒー専門店の味を大切に受け継いでまいります。